今回はエジプトの製糖ナローゲージの第4段。QUSを訪れた。
1月21日と、1月30日の2回訪問した。
QUSは今見返せばVなのだが、訪問時は上手く行かなかったエピソードが多い。
QUS訪問1回目
2023年1月21日
宿があるルクソールからマルシュに乗り、まず国鉄QUS駅の近くに行ってみた。
いきなり来た
到着10分で即V
長編成の方がかっこいいが、たまにはミニなでんしゃも良いだろう。
ここまでは良かった。
地図
最初はQUS STATION近くで1両貨車を撮影地した
南方向の路線
まず工場から南方向の路線に、走ってこないか確認してみた。しかし1時間くらい待っても来ない。
もう行ってしまって、仮に満載で来ても逆光なので撤退。
北方向の路線
次に北方向の路線で待つことにした。線路沿いを歩いていると危険なガキ(小学生くらいで、危険度7/10くらい)がファルシファルシ言って来て邪魔だった。
それを過ぎると線路沿いに謎の小屋があり、そこでチャイを貰う。
僕が立ち去る時、バイクで僕が必要な場所まで送ろうと親切にはしてくれたのだが、僕が次に行きたいのは線路沿いの順光ポイントで、中々説明しづらい
とりあえず大通りまで送ってもらった。
順光ポイント
紆余曲折あって順光ポイントに来た。しかし待てど暮らせど来ない。日曜日に行ったのが悪かったのか?やはり月曜~木曜に来た方がいいのかもしれない。
さっきから僕のことを木陰からちらちら見ている男が居るので、一応サラムアレクムと挨拶しておいた。
プランク てか窃盗
暇すぎて意識散漫になっていた時、Facebook messengerで通話が来た。
僕は荷物のことなど忘れてうろうろ歩きながら電話した。通話が終わり荷物を見ると、僕は虚無を見ていた。
三脚だけはそこにあった。
終わった。
さっきの男だ。
村人を巻き込み騒ぐ
こういう時は騒いでみる。徒歩150mほどの居住区まで行き、村人を巻き込み、また窃盗ポイントに戻って盗まれたことをアピール。
ふと見ると、僕がバッグを失った場所から100mほど離れた場所にあるではないか。バッグが。ゴミが浮遊している汚い用水路に一部浸水しており、臭くなった。
殺すぞ。エジプト人。本当にСИね。
パスポートや金はそのまま入ってた。これで本当に窃盗だったら白パスポートだったじゃあないか。
衝撃
カメラバック盗難とおもいきやプランクで100m先にぶん投げてあった
やばすぎ— 石器時代 (@NsaYamamoto) January 21, 2023
田舎の方が危険というキチガイ国家エジプト
旧ソ連感覚で、田舎の撮影地ならバッグなんて盗まれないと思ったら大間違いだ。
エジプトのヤバさを思い知った。
以前書いたが、
- 普通の国:大都会や観光地がスリや犯罪が多く、田舎は安全
- エジプト:大都会や観光地はツーリストポリスがSMGで治安を守っている、田舎がキチガイが多くて危険
こんなヤベー国は本当に初めてだ。
ガイジン、退場
しばらくすると、先刻大騒ぎした居住区の村長みたいなじいさんが来た。道に迷った外人かなんかと思ったのだろう、’市街地までこのキタイを送れ’と、中国製三輪車を持ってる若者に言いつけた(アラブ語は分からないが多分そう)。
彼は普通に親切な村長なんだが、僕はもうショックとエジプト人への憎悪で頭がいっぱいというか、どんな行動をしたか覚えていない。その村人や村長のせいではないから彼らに怒ったり無礼なことはしなかったつもりだが傍線としてたと思う。
中国製三輪車でコシャリ屋につれていかれ、食べかけのコシャリを無料で食べさせてくれたが、もう僕の精神疲労は、この程度ほっこりエピソードで回復するものではない。
負け惜しみ
17時半ごろ、コシャリを食ってると、遠くで汽笛がした。
ダッシュで撮りに行った。
建物手前で左にカーブしさらに1kmほど行けば開けた場所があり、順光だったんですよ。時間的に光線厳しかったか?(あるいは激V) もうわかりません
QUS訪問2回目
2023年1月30日
しつこいキタイスキー
あんな不完全燃焼でエジプトを去れない。僕はしつこかった。
前回と同じ過ちを繰り返してはいけない。木の下で単独で待っていることはキチガイエジプト人のリスクがある。
撮影地近くにあるカフェでチャイを頼み、そこで待つことにした。
というか前回はそのカフェの存在に気づかなかった。
製糖ナローの正しい撮影方法
1.撮影地近くのカフェでチャイを注文
2.おっさんと仲良くしておいておっさんにガキを追い払ってもらう
3.ツイッターをして待つ
4.音が聞こえたら鉄ヲタダッシュ— 石器時代 (@NsaYamamoto) January 30, 2023
ブオオオオオオオ
良い煙!!! エジプトナロー煙部門最大Vとなった。
時間について
今回は、1度目の訪問より2時間早く来た。(15時半ごろ。前回は17時半)
1度目の訪問時にこの時間に来てくれれば、キチガイプランクに会わずに済んだのに。
草がボンネットに乗っているのは何だったんだろう
満足いく結果になったので帰ることにした。
2本目を見る鉄
トゥクトゥクで帰宅途中、窓が無い車窓から2番目の列車が見えるではないか… 見る鉄。あと30分 待てばよかった…
結果
- 1回目 プランクでパァ
- 2回目 2本目を見る鉄
QUSとは相性が悪いというか、なんだったんだろうあれ。
おまけ:
OH MY ALLAH pic.twitter.com/fqPruneUII
— 石器時代 (@NsaYamamoto) January 13, 2023
この写真はQUSから南へずっと下ったENR(国鉄)とナローが並行する地点で、列車内からとはいえ僕が人生で初めて見たのだが、
QUSでここまで苦闘するとはこの時は思ってなかった。
てかなんで窃盗じゃなくてプランクなんだ。マジでエジプト人幼稚すぎて行動原理がわからん
おわりに
バックパックを盗難されかけたのに僕は今こう思っている。
「エジプトにまた行きたい」
エジプトナローはもう既に十分すぎるほどVを得たのだが、それでもあと一回行っても良い気がする。
エジプトの市民は教育水準が低いとか、キチガイが多いとか、失敗国家と僕は言いまくっているのに、しかも英語もロシア語も通じないので別に快適でもないのに、
それでもだ。
エジプトの最も恐ろしいところだ。
次来るときは、ソハグの宿で何泊かして、Naj HammadiとQUSを両方行きたい。QUSは130mmくらいのイポンスキーカットで。